「中学生になったら、部活も始まって勉強をしなくなった」
「中学生の勉強にちゃんとついていけているのか心配」
「テストの結果が悪いのに、本人が気にしている様子がない」
など、親からすると、子供がきちんと勉強についていけているのか、というのが気がかりです。
では、そもそもなぜ中学生になると勉強に対する変化が生じるのか、ということを考えたことはあるでしょうか?
塾講師として生徒・保護者の双方に関わっていた経験をまとめてみます。
この内容がお読みいただいたあなたのお役に立てば幸いです。
中学生が勉強しなくなる理由
環境や人間関係が変わって楽しく、またその環境変化に対応することにエネルギーを割いている
小学校から中学校に入ると、部活動が始まります。小学校のクラブ活動と違って、大きな大会もあり、目標とするものが異なってきます。
それ以外にも、学区の異なる小学校から来た生徒との関係作り、小学校の時に仲が良かった子と違う中学になってしまう、など大きな変化があります。
そのような変化に頭がいっぱいになっているときは、どうしても勉強がおろそかになりがちです。
そのような時には、感情が不安定になったり、不安を吐き出したくなったり、あるいは感情がハイになってしまうなど、平静な状態とは異なることがよくあります。
朝食・夕食の時や土日の学校のない日に、学校でどのようなことをしているか、話したいように話してもらい、どのようなことを考えているのかを知ることが、第一歩として重要です。
勉強が急に難しくなったと感じている。先生の言っていることがわからない
前述の環境や心境の変化に加えて、中学の勉強は、小学校の時よりも単純に難易度が上がります。
このように、環境や人間関係の変化が劇的に変化することから、それらの対応にエネルギーを使い、勉強にエネルギーが割けていない、ということになりやすいです。
そうはいっても、小学校の学習内容を前提として授業は進行するため、小学校の内容がわかっていたら、中学でもさほど苦労することなく授業についていくことができます。
極力中学校入学までに小学校の内容理解を確認しておくことが望ましいです。振り返りのドリルなどをやってみて効率よく小学校のフォローアップをしましょう。
また、小学校の時はなんとなく授業についていけていたけど、中学になるとわからない、という場合、子供なりのプライドが邪魔をして、あるいは、親の期待に背いてしまうというプレッシャーから、思った通りに悩みを発することができない場合もあります。
子供の様子を観察して、勉強に対してどのように思っているか、というのを確認することは大事です。
親には言いにくい悩みを、塾の先生の立場から聞くことは多くありました。
そのほとんどは、親をがっかりさせたくないけど、どうしたらいいのかわからない、という子供なりに親のことを気遣ったような悩みでした。
勉強ができなくなりたい、と思ってできない子はほとんどいません。
何をしたらいいのかがわからないだけなのです。
それを頭の片隅にいてれもらえると良いかと思います。
親子のコミュニケーションは一番大事
家庭での親子のコミュニケーションは、非常に大事です。
塾でどれだけフォローをしようと、一緒に過ごしている時間と同様に影響力にも限界があります。
しかし、中学生くらいになると、子供の自我も強くなり、関わり方がわかりにくくなります。
その際のコツを説明します。
子供の様子をよく見て、良いタイミングを見計らう
子供にも、話をしたいタイミング、したくないタイミング、というのがあります。
例えばいくら夕食中だったとしても、楽しみにしていたドラマをみているタイミングであれば、たとえCM中でも、勉強の話や悩みの話はしたくないでしょう。
そのような、子供が嫌がるタイミングで強く関わろうとすればするほど、コミュニケーションが難しくなっています。
あくまでもコミュニケーションは自分本位ではなく、相手本位に行うようにしましょう。とは言っても、子供の顔色を伺うということではありません。
感情が大きくマイナスに触れることだけは避けましょう、ということです。
親が答えを教えるより、子供の考えを引き出し、肯定する
あなたは、人に意見を押し付けられることは好きですか?
この問いに「はい」と答える人は多くないでしょう。それは子供も一緒です。
特に中学生は、まだ社会的に一人でできることは多くないですが、頭も体も育ってきているタイミングです。
また、すでに子供とあなたは別の考えを持った別の人格です。(当然ですが)
親は子供のやっていることと似たようなことをすでに経験しています。あるいはそれ以上の経験をしていることから、どうしても親なりの答えを教えてあげよう、という気分になりがちです。
親にとって、子供のレベルに合わせて、一緒に考える、ということは少し難しいことかもしれません。少なくとも、教育課程でそのような動き方をしてくれる人はあまり多くないでしょう。
それでも、子供が自分の頭で考えて、自分で実行できるようにするには、子供がいかに考えるか、その量と時間を捉えることが重要です。
勉強が急に難しくなるのは子供のせいではない
抽象的内容、論理的内容を理解する能力は個人差が大きい
中学校1年生だと、脳の発達上の問題から、まだ論理的な話を充分に理解できない子供も多くいます。脳の発達上、個人差のある、仕方のないことです。
人間の感性・感情に関わることは、本能に近い能力なので、さっと理解することができます。しかし、論理に関わることは、トレーニングをして習得していくスキルです。そのため、得意・不得意の差がとても出やすいのです。
しかし、特に中学数学は、正負の数、方程式や関数をはじめとして、どんどん抽象化が進んでいきます。
そのため、直感的に理解するよりもより論理的に理解する能力が必要となります。
先生の授業の方法が合っていないことも多い
中学に入ると、小学校とは異なり、先生が各科目の専門に担当している人になります。
ひとりひとりの生徒に直接関わる時間が少なくなることから、各生徒の特性を正確に理解することは難しくなります。
生徒の側からしても、自分に適した関わり方をしてもらえる確率は小学生の時と比べて下がります。
中学2・3年になると1年以上関わっていることから相互の理解も進んでいますが、中1だと先生も生徒も手探り状態です。
しかし、ここで理解が遅れて離脱してしまうと、その後授業に追いついていくのに非常に時間がかかります。
そうした時には、学校で相談できるに越したことはないですが、学校の外のカウンセラーやコーチを頼るのも、一つの手段です。
子供に合わせた学習を提案するのは専門のカウンセラーやコーチの方が得意
学校の先生は、授業の構成を考えたり、テストの採点をしたり、授業や生徒の学習に関すること以外にもやることが大量にあります。
その中で、各生徒の個別最適な授業のフォローを行う、というのは事実上不可能に近いです。わかっているけど実践はできない、というケースが多いでしょう。
そういった場合に普通頼りにするのは、補習塾や家庭教師、個別指導かと思います。特に有名個別指導、有名家庭教師には、プロの講師がいることを売りにしているものも数多くあります。
しかし、そういったプロ講師に勉強を教わるには、多額のお金がかかります。では、そうでない講師にお願いするとどうなるか、といえば、大学生がアルバイトとして関わっていることが多く、当たり外れが非常に大きいです。
できれば、そのカウンセラーやコーチには、親が家でどう関わるべきか、ということを教われることが望ましいです。
ネット塾のすららだと、子供の理解度に合わせた勉強ができ、すららコーチに学習相談もできる
すららは小中コース8000円、中高コース8000円、小中高コース10000円で受けられる、非常に廉価で質の高い、無学年式のネット塾サービスです。
これらのコースを受講しているときは、保護者は子供の学習状況を簡単に一覧表示できたり、「すららコーチ」に学習計画や学習状況の相談をすることができます。
すららのアニメーションやわかりやすさが勉強嫌いの中学生も自分から机に向かわせる
すららの教材は、単元と学習事項が非常に細かく設定されています。
そのため、すでにわかっている単元からスタートしてつい重ねていければ、自分一人で勉強していてもつまづくことなく勉強を進めることができます。
各学習項目には目標時間が設定されており、だいたいその設定時間よりも短い時間で受講を終えることができます。そのため、この時間でここを終わらそう、という目標が設定しやすいという特徴があります。
また、教材はアニメーションで構成されており、動きや音があります。
学校の授業は文字と音を主体としているのに対して、画像やアニメーションが加わるのがすららの教材です。
学んだことを確認する問題が学習項目ごとに設定されており、正解するとキャラクターも喜んでくれるなど、ポジティブなフィードバックがたくさんあります。
実際に、中学2年生の部活に時間を使いすぎて、勉強習慣がない生徒に体験してもらったところ、普段の授業とは全く違って、教材の動きが面白く、また、一人で読んでいてもわかりやすいという感想でした。
すららコーチは生徒と保護者の双方をサポートしてくれる珍しいサービス
すららコーチは生徒の学習状況を把握して、学習計画や学習管理をしてくれるとともに、保護者に対して学習状況の相談などをしてくれる非常に良いサービスです。
子供の親、というのはなかなか子供のことを率直に相談できる、しかも良い回答が期待できる相手を探すのが難しいです。
子供が効率よく学習するついでにそのサポートが受けられる、というのは心持ちも非常に楽になると評判です。
きになる方はぜひすららを試してみてください。