無学年制の教材すららで、偏差値30の生徒は本当に成績が上がるのか?
というのが気になっている人へ、塾で教材開発をしていた経験から、実体験し分析して見ました。
「専門家から見て実際に効果はあるのか」
「すららをうまく活用すると、自分の子供の成績は上がるのか?」
と言った、お悩みのある方に参考にしていただければと思います。
すららとは、どういう教材?
すららは、パソコンや、タブレットを使って学習する、家庭学習用の教材です。
塾や学校にも導入実績があり、広く活用されています。
補習塾や個別指導などに行かなくても、学校の授業ではわからなかったことを補ったり、授業の先取りをすることができます。
特に、英語、国語、算数・数学は、積み上げ式の勉強を学校ですることから、一度ついていけなくなると、なかなか追いつくことができません。
そして、塾を検討する頃には、どこで追いつけなくなったのか、どこの理解が弱いのかをうまく分析できないレベルになってしまっているケースが多いように思います。
そうした時に、なかなか適切な助言をしてくれる人が、身の回りにいるとは限りません。生徒・保護者ともに相談する相手がいない、というのは悩みの種です。
すららコーチがつくため、子供の勉強の進め方を相談できる
すららはパソコンやタブレットで使う教材の他に、生徒の勉強について保護者が相談することのできる「すららコーチ」が用意されています。
すららコーチとは、生徒のすららでの学習を専任でサポートする現役塾講師です。すららは、生徒用の学習画面と、保護者用の管理画面があります。また、すららコーチも生徒の学習状況を確認でき、学習中の質問への対応や、学習計画の作成もサポートしてもらえます。
学校の勉強では、学習計画を立てて、その実施状況を確認する、ということはなかなかしません。
学校の先生は、30〜40人と、大人数を相手にしていることから、詳細に全員のフォローをすることは根本的に難しいです。
そう考えると、サポート専門の人がいて、計画の作成、実施をサポートしてもらえるというのは、生徒の学習効率を考えると、非常に優れているシステムです。
小学生・中学生・高校生と、学年を問わず、一度も勉強をしたことのないことに対して、学習計画を自分で正しく作成する、ということは非常に困難です。
これは、同じ状況であれば大人でも難しいことです。
つまづいたところを、自分で乗り越えられるように、簡単なステップになっている
すららは、基本的に生徒が自分で勉強をできるような仕組みになっています。
学校の授業では、1つの単元に対して使える時間が実質的に決まっています。
そのため、生徒個人個人のわからなかった点をわかるようにする、ということはできません。
すららでは、学校で学ぶ1つの単元に含まれる学習事項を細かく分解しています。
学習事項が細かく分解されて教材になっていることで、1つ1つの項目を確実に習得して勉強を進めることができます。
わかる単元から順番に勉強を進めることで、つまづいた点も簡単にマスターして次に進むことができます。
アニメーションと学習事項の問題
すららの教材は、キャラクターから説明うけ、質問に答えることで、理解を進めながら、自分の頭で考えながら進んでいきます。
普通の授業だと、授業中は先生の話を聞いている一方で、なかなか自分の頭を働かせる時間がありません。そのため、授業中に退屈してしまい、授業から取り残されてしまう、という事態が発生します。
今学習したことについて、すぐ質問を受け、すぐ正しいかどうかを判別できる、というのは効率よく学習する上でとても重要なことです。
しかも、すららではキャラクターの質問に対して答えると、キャラクターがリアクションをしてくれます。正解すると喜んでくれるし、外れると悔しがってくれます。
こういった細かい反応が実は勉強のモチベーションを高めるのに非常に重要です。
普通の授業だと退屈して集中できない、という生徒にもってこいの教材です。
すららに向いているのはどういう子供?
ここでは、体験してみた結果、どのような子供にすららが向いているのかを説明します。
・ゲームやアニメが好きな子供
・今の勉強が難しいと感じていて、どこからわからなくなったかよく分からなくなっている子
・集団の授業だと退屈してしまう子
です。それぞれどのように向いているか簡単に説明します。
ゲームやアニメが好き
すららの教材は、前述の通り、アニメーションによって進んでいきます。
教科書と違って、すららの教材は動きがあることから、どこに注目すればいいのかわかりやすい、また、それぞれのページで違う動きをすることから飽きがこない、という点が良い点です。
また、すららの単元をこなしていくと、冒険の地図が進んでいくような、攻略している感じで勉強することができます。この方式を「ゲーミフィケーション(ゲームのような仕組みを使うこと)」と言い、海外でも勉強のモチベーションを維持するのに使われています。
このようにキャラクターからも、単元の地図が変わっていくことからも、教材を使っている最中に様々なフィードバックを得ることができます。
フィードバックが細かくあればあるほど、学習の効率を高めることができます。
今やっている勉強が難しいと感じている
すららは無学年制の教材です。単元もどこから始めても問題ありません。
過去の定期テストや小テストの結果をすららコーチと共有することによって、どこから勉強を進めるべきか相談して、生徒に合った形で進めることができます。
今やっている勉強を難しいと感じる原因は今勉強している単元にはありません。
特に英語・国語・算数・数学は積み上げ式の教科なので、過去にわからなくなった単元が今の単元の理解に大きく影響してきます。
また、そのような子供は、一度授業についていけるようになれば、そのあとは問題なく授業についていける子供が多いです。
集団の授業だと退屈してしまう
集団の授業だと退屈してしまうのは、授業を一方的に聞いているだけで、自分の頭を働かせる時間がほとんどないからです。
すららでは、新しく学習したことを使うことができ、かつ、すぐにわかっていたかどうかのリアクションが得られます。
通常の集団授業だと退屈してしまってもすららでは退屈することはありません。
むしろ、達成感を得ながら勉強を進めることができるため、より集中して勉強を進めることができます。
まとめ:すららは英語・国語・算数・数学でつまづいたことのある子供に向いている
すららは、単元を分解して細かく勉強を進められることから、学校の授業でつまづいている子でも再び学校の単元の内容を理解することができます。
また、アニメーションのリアクションがあることから、授業で退屈してしまう生徒も退屈せずに勉強を進めることができます。